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感じとる力【メルマガアーカイブ】

さて、今日は感じとる力についてお話をします。

歩行の実技の際に受講生の皆さんに練習して頂いているのがクロスモーション」という動きです。

歩きの中で非常に重要な動きとなっているのですが、

これがなかなか難しい。

受講頂いている方の中にはしっかりと鍛えている方も多く

決して体の状態は悪くはありません。

ですが、感じとる力が鈍いのです。

トレーニングを行う中で動きを意識することはできているのですが

自分の自然な動き・癖を感じとることは苦手なんだな、と感じます。

かの有名なイチロー選手は、練習に向かう道すがらで、今日の練習メニューが決まるそうです。

駐車場から練習場まで歩くその中で、今日の体の動きを感じとり、

その体に合わせたメニューを組むそうです。

つまり自分の体の動きや状態を感じとる能力が非常に長けていたです。

自分の体を理解しているからこそ、自由に体を操れる。

イチロー選手は打ったあとそのまま走り出しますよね。

「打つ」という動作は、そのまま歩きと繋がっていることが分かります。

むしろ、「歩き」が様々な動きに応用されているのでしょう。

話は戻りますが、自分の状態を把握し理解することは、動きの改善に必要なものです。

ぜひ、日々自身の体を感じとることを行って欲しいと思います。

そして日本人にもう一つ足りてないのは、体幹が捻る動き。

捻ることができていないから、歩く中で体全体が連動しません。

胸を張りましょう、背筋を伸ばしましょう、お腹を締めましょう、というキューイングを聞いたことはありませんか。

これはクライアントに体を固めることばかりの意識を持たせてしまいます

運動指導者であっても、体が連動できていない方は多くいます。

その理由としては、体の繋がりを理論として知らずに、各点の動きにフォーカスを当てているからかと思います。

全ての点は、ある目的のために存在していて、

点は線として相対的に繋がりあっています。

その目的というのは、生きるため。

生きるために呼吸を行い、呼吸しやすいために姿勢がある。

呼吸と姿勢ができて歩けるからこそ、運動ができる。

全体像が見えているからこそ、講師の吉川はどのような運動の指導も可能です。

なぜそのようになれたのかというと、最初からこうだったわけではなくて、

インストラクター時代今ではちょっと考えられない、

先輩からの衝撃的な指導を受けていたり、

(この話の詳細はまたの機会に・・・)

多くの視点・観点に揉まれて、視野が広くなったり、

全ての物事に対してずっと

「なんのためにあるのか?」と、

知識と現象を結びつけるために思考をし続けてきたからです。

その積み重ねが20年、30年とあるから、今こうやってお伝えできるものが多くあるんですね。

ぜひ皆さんも、ただ情報を情報のまま受け取るよりも

一旦自分の中で思考してみてください。

その方が思考も磨かれ、より人間的な魅力も増していくかと思います。

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